プロフィール

野風ヤマミチ

Author:野風ヤマミチ
1980年よりフリーランスフォトグラファーとして活動。1990年ごろから環境問題の雑誌に関わったことをきっかけにエディター、ライターも兼ねるようになる。時を同じくして子供の頃より関わってきたボーイスカウト活動にリーダーとして復帰する。2001年ボーイスカウトの制服を脱いでからノンフォーマル・エデュケーション(野外教育、環境教育、冒険教育等)を仕事の柱に据え活動、執筆をしている。
現在シングルトラック・プロジェクト野風を主催、マウンテンバイクのスクール&ガイドインストラクター、小中学生の野外活動インストラクター等も務める。
1960年東京生まれ 趣味 手作りの道具で野宿、焚火、山旅

資格
日本マウンテンバイク協会 B級インストラクター
INBA ナショナル・マウンテンバイク・パトローラー
WMA ウィルダネス・アドバンスド・ファーストエイド取得
WMA ウィルダネス・ファースト・レスポンダー取得
AHA  ハートセイバー・ファーストエイド ハートセイバー・CPR・AED 取得


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日本マウンテンバイク協会・普及員・インストラクター養成講座始末記。 2008年09月04日02:31

募集要項にあった
〔ビンディング禁止フラットペダルで来て下さい。〕
の一行からすべてが始まった。

参加して、マイッタ、タイヘンダが正直な感想だった。
そのいい例がビンディング禁止であったのだ。
正直甘く見ていた、行けば資格が取れるぐらいに考えていた。
そこそこにトレールを走れて、人よりチョット上手いぐらいの天狗が顔を突っ込んで鼻をへし折られたのだ。

ビンディング禁止は、てっきり安全のためだと思っていたのだけれど(だからなめてかかった、スイマセン)、なんとSPDジャンプをさせずに本物のリアホップをさせるためだったとは!(当たり前か)
人よりチョット上手いと言っても所詮はこの程度でのこと。
この世で無知ほど恐ろしい物はないと、久しぶりに気づく。

会場は伊豆のサイクルセンター、会場の前に12時集合。11時半、参加者が集まり出す。受付でゼッケンを受け取りMTBフィールドに移動。
まずは準備運動。体を温めるというよりは筋を伸ばすストレッチが中心。
次が荷物点検。普段のトレール走行の時とは違い、あくまでインストラクターとしての考え方に基づいての装備を要求された。すなわち自分のためではなく、参加者のための装備。それでも間に合わなければ、自分のものを提供せよと。
そして自転車の点検とパンク修理。パンク修理で空気を入れるさい普通はリムとポンプのヘッドを握るのだが、ホイールを寝かせ、ヘッドの下に物をかませて空気を入れるというのは、コロンブスの卵だった。こうすることで空気を入れるスピードが上がる。

そして、実技へ。
基本フォーム、ブレーキングへと進み、前後の拔重による丸太越え。
サドルを押して自転車を進め段差にブツける、これで越えられる障害物は全て体重の移動だけで越えられる。教え方に目から鱗。
進入速度と拔重のタイミングが合えば本当に何事もなかったかのように越えられる。だけどそれがいつも安定して出来るわけではない、拔重がきちんと出来ていないからだ。
拔重ぐらい基本の基本、今更何でと思っていたのだが……
丸太の直径が20センチ以上になるとビビリ虫さんが肩にとまる。
情けない…
そしてリアホップ。SPDジャンプしかやっていなかった自分にはこれが難題だった。
歩くぐらいのスピードでブレーキをかけずにリアだけを上げるこの技はスタンディング、フロントリフトと共に絶対必要な基本のトリックだ。拔重と組み合わせると普通トレールで出逢う段差はほとんど越えられる。
後で知るのだがこの三つができないことにはさらに難しいトリックに進みようがないのだ。
コツは水平にしたクランクの後ろの足でペダルを引っかけて持ち上げるのだが、そのさい靴底が後ろから見えるぐらいまで足首を反らせるという事だ。後は微妙な拔重。微妙と言うのはフロントに重心をかけてしまうのが癖になると今度はホッピングする時にフロントを上げられなくなってしまう。理屈がわかっただけで出来るのならセワはない。
でもこれが出来なきゃ話にならぬ。で、次のセッションに移る直前に何とかクリア。拔重さえ正確に出来ていなかったから苦労するのだ。
でも、嬉しかった、ただ素直に感動。こんな純粋な喜びを味わったのは何年ぶりか。少年のようにと言う形容詞はこの時のためにあったのかとつくづくと思う。

場所を移し次の段差登り、スタンディングに進む。
ブロックを二段に積み板をのせ一本橋を作る。高さ30センチ幅60センチ長さ4メートルぐらい。この高さになると拔重だけではのれないのでフロントリフトが必要になる。
これも腕でハンドルを引っ張っているのでは上がる高さのタカはしれている。フロント加重から一気に拔重をし自転車を押し出す感じでリアに加重する。するとハンドルを引っ張らずともフロントが浮いてくれる。だだタイミングの問題だけ。
段差登りはここからが肝心なところ、フロントリフトをする前にスピードが足りなかったり、段差の手前でビビリ虫が肩に止まるとアウト。段差にぶつかるか、もっと悪くすれば段差に乗ったところで足が着かずに立ちゴケ。
すぐに漕ぎ上げに移れば問題はないのだが、そんな余裕はない。
それに漕ぎ上げたら即ダメ出しをくう。ここは拔重虎の穴。


スタンディング、出来ない。体の軸と自転車の軸を垂直に合わせ左右のバランスを取れば出来るはずなのに、これが出来ない。
クランクを水平にしてスタンディングポジションで止まる、ハンドルを右左やりやすい方60度くらいにきり足を着かずにそのまま停止し続ける。出来ない。その後の練習で体勢を立て直すリカバリーを知るのだが、この時は体制を立て直すと反対に降られる、また立て直す。これが2、3度続くとまるで弥次郎兵衛を強く弾いたときのようになり足をつく。本番の検定では1,5メートルの円の中で30秒出来なければならない。大事な物を手に入れたければ、“そっとそっと猿を捕まえよ”というイギリス人の言葉を思い出す。
二ヶ月後にできるのか?
しかし、出来もしなかったリアホップが出来たのだ。これが出来ないわけがない、と根拠のない自信がわく。ゼロからの出発。
この後激坂登り。坂の途中に段差のような窪みが数カ所。こんな良くできた激坂見たことないと言うぐらい泣けるところに窪みがある。
ここをシッティングで登る、助走無し。
自分の脚力を見極めたギアとケイデンスを一目で判断して一気に登る。
距離の短い激坂ではギアチェンジの余裕はない。一瞬の失速が失敗に繋がる。それとハンドルが少しでも振られると上体が上がりフロントが浮いてしまう。
最後はポンピングのさわりを練習して今日の実技は4時に終わった。
翌日のヒラメ筋とハムストリング筋が心配になる。

一息着いたら講義が始まる。
ここでは組織の話とスクール開設のさわりの説明がある。
それよりも印象に残ったのは、インストラクターになっても自分から行動を起こさない限り何のメリットもないという言葉だった。特に僕のように何の組織の後ろ盾も経験もない人間には重い言葉だった。ただ後戻りはしないと自分に言い聞かせる。

翌日はスクーリングの練習。三人一組で段差登りや激下りの模擬講義をおこなう。
物事や自分の考えを人に説明することは難しいことだとは知っている。それに輪をかけて、自分が暗黙のうちに出来る体の動きを分解して、それを普段言語化したことのない、いや、する必要のない事を自分で理解し言葉にするのがいかにむつかしいか。自分でさえ気づいていないバランスの取り方を意識の上に引き出し人に説明するなんて才能がなければ出来ることではない。案の定僕自身も他の講習生もバラバラの説明しかできない。説明のとおりやればコケルのは必須。
後から気づくのだが、教えることの要点をいかにまとめ上げ優先順位を付け話すことが出来るか、いや理解してもらえるか。それも教える相手の年齢によって臨機応変に対応しなくてはならない。
これも後に気づくのだが、初めから出来てしまうより僕のようにこれから練習しなくてはいけない人間の方がこのスクーリングということを考えながら出来るという点は得だと思う。
往々にしてどのような分野でも名人が教え上手だとは限らない。無名選手が名コーチになることは良くあることだ。そうだ僕はこの無名の名コーチという線を目指そう(笑)
こうして昼過ぎには養成講座は終わった。

感想を一言でいうと、敷居が高すぎるの一言につきる。これは僕だけではなく参加した人間みんなの感想ではないだろうか。後二ヶ月毎日少しでも時間を見つけて練習するしか検定に受かる道はない。それでも五分五分の自信を持てたら上出来だろう。
よく考えてみれば日本マウンテンバイク協会公認インストラクターの名の下にスクールを開き、お金を取る事も出来るのだから当たり前か。
今回の参加者16名のうち今この時点で検定を行ったら合格するのは3名いないだろうと思う。合格率10%から30%と聞く。
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