プロフィール

野風ヤマミチ

Author:野風ヤマミチ
1980年よりフリーランスフォトグラファーとして活動。1990年ごろから環境問題の雑誌に関わったことをきっかけにエディター、ライターも兼ねるようになる。時を同じくして子供の頃より関わってきたボーイスカウト活動にリーダーとして復帰する。2001年ボーイスカウトの制服を脱いでからノンフォーマル・エデュケーション(野外教育、環境教育、冒険教育等)を仕事の柱に据え活動、執筆をしている。
現在シングルトラック・プロジェクト野風を主催、マウンテンバイクのスクール&ガイドインストラクター、小中学生の野外活動インストラクター等も務める。
1960年東京生まれ 趣味 手作りの道具で野宿、焚火、山旅

資格
日本マウンテンバイク協会 B級インストラクター
INBA ナショナル・マウンテンバイク・パトローラー
WMA ウィルダネス・アドバンスド・ファーストエイド取得
WMA ウィルダネス・ファースト・レスポンダー取得
AHA  ハートセイバー・ファーストエイド ハートセイバー・CPR・AED 取得


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SDA王滝100キロ体験記 第2回 2008年09月08日10:09


尾根を走るコースや、峠を越えるコースでは明確な登りが終わる目印があるが山腹を走るコースではそれが全て当てはまらない。コーナーを曲がって先が見えて初めて判る。そのかわり1キロぐらい先まで判ることもある。でもこれが曲者で見ることによって心が折れそうになることがある。

心拍が上がる、足がなくなる、肉体的なことなら休めば戻るが心が折れたときは、止まる、即リタイアにつながる。肉体ではじわじわ来る物が心では一瞬にしてやってくる。
音で表現したらピシッて感じ。折れるよりも実際にはヒビが入ったと言う方が近いかもしれない。

10キロの標識が目に入る。メーターでスタートから56分、アベレージで約10キロ。登り続けてのこの数字なら自分としてはOK
だが、100キロ走ることを考えると休息をとる時間はない。20キロの地点で2時間近いタイムだったら完走は無理だろう。それはこの先の下りで時間を詰められないという事を意味している。後1、2キロでその下りが始まるだろう。

まだかまだかと思い焦がれていた下りが始まった。コーナーを曲がると平坦なコースが目に入り、その先のコーナーは下っている。
平坦な道になってあらためて気づくのは道の悪さだ。ガレている。拳だいから頭ぐらいの石がそこらここらに転がっている。そして土というよりもよく締まった山砂だ。周りを見れば風化した花崗斑岩の崖、そこかしこで崩れている。そしてこれらの石がその性格から鋭角に割れていること。ある地方では石器時代に石器に使われてた石だからしょうがない。そしてこれも地層と地形の性格上そこかしこで水が流れている。転倒でもしてタイヤのサイドを傷つけたら致命的だ。その前に体が無事ならの話だが。

下り始める。しょうがない、ここで時間を詰めると決めたので漕いでスピードを上げる。我慢して40キロぐらいに。これ以上は無理。それにしてもこの下り楽しくない。前を行くバイカーは山側を走っているので、必然的に谷側を走る。「右抜きます」といつもの声をかけて抜けていくが、相手よりも谷が気になってしょうがない。ガードレールではなくコーステープが張ってあるだけ。その先は言わなくてもわかってもらえるだろう。

乗っているバイクはストローク80ミリのフルサスのクロカンバイク、そのおかげで大きめのギャップに乗ってもリアが滑ることを気にせずコーナーに集中できる。リジットバイクだったらライン上にある物を事細かに意識の表面に投影していかなければならないが。
後、気を付けなければいけないのは、道に流れる湧き水を流すための溝だ。グレイチング(格子状の蓋)が飛び飛びにしか付いていない。なぜだ!気づかなかったり、ラインを間違えたら即アウトだろう。スタンディングのポジションをとり、少しでも早く前方の情報を入れる。道幅に余裕はあるものの通れるラインには関係ない。このスピードだとあまり選択の余地は残されてない。

路面には先に走った選手のラインが白く残っている。なんとかそのラインに乗っていきたいのだが、遅い選手にふさがれて思うようには走れない。スピードを殺さず右か左かの判断を次々にしていく。

ラインがなくて抜けない、このコーナーの先は道が平らになるのでスピードを殺したくない、思いっきりガレた路面にあえて突っ込んでいく。道幅には余裕があるので声をかけずに抜く。ケツがズルって感じで滑り前が流れる、谷側へ。胃をグリッと握られ、キンタマの皮が縮み上がる。こんな時なのに女性はこういう時男と違いどうなるのだろうと変なことを考える。谷側の膝をトップチューブに痛いぐらい押しつけてリアのグリップを得る。抜かれた選手は驚いただろうが気にしてはいられない、目の前にはグレイチングのない溝。グリップの戻ったバイクをさらに倒し込んでグレイチングのあるところに斜めに突っ込む。目の前は山側の斜面。すぐ切り返してコースに戻る。大顰蹙ものだと思い冷や汗がでる。恥ずかしいので逃げるようにペダルを漕ぐ漕ぐ。時速45キロ。1人で苦笑い。

つづく
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