プロフィール

野風ヤマミチ

Author:野風ヤマミチ
1980年よりフリーランスフォトグラファーとして活動。1990年ごろから環境問題の雑誌に関わったことをきっかけにエディター、ライターも兼ねるようになる。時を同じくして子供の頃より関わってきたボーイスカウト活動にリーダーとして復帰する。2001年ボーイスカウトの制服を脱いでからノンフォーマル・エデュケーション(野外教育、環境教育、冒険教育等)を仕事の柱に据え活動、執筆をしている。
現在シングルトラック・プロジェクト野風を主催、マウンテンバイクのスクール&ガイドインストラクター、小中学生の野外活動インストラクター等も務める。
1960年東京生まれ 趣味 手作りの道具で野宿、焚火、山旅

資格
日本マウンテンバイク協会 B級インストラクター
INBA ナショナル・マウンテンバイク・パトローラー
WMA ウィルダネス・アドバンスド・ファーストエイド取得
WMA ウィルダネス・ファースト・レスポンダー取得
AHA  ハートセイバー・ファーストエイド ハートセイバー・CPR・AED 取得


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


カウンター


現在の閲覧者数

現在の閲覧者数:

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
趣味・実用
21749位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
アウトドア・キャンプ
1226位
アクセスランキングを見る>>

まとめ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

SDA王滝100キロ体験記 第3回 2008年09月10日22:10


下りきればまた登り。当たり前のことが当たり前に目の前に出現する。さっきの恐怖の下りさえもう懐かしい。人間この身勝手なるモノよ。仕方がないのでまた足をくるくる回す。
相変わらず曲がっても曲がっても登りのコーナーがつづく。ちょっと平らになったと思ったら傾斜がきつくなっている。仕方なく登っていくがコーナーを曲がったところで初めて歩いてる人を見た。どうしようかと迷いが心に生じる。ここで降りたらもう登れないかもしれないとか、人を言い訳にして自分に負けるのかとか、いろんな言葉が湧いてくる。でも、降りた。バイクを押して歩き次のコーナーを曲がったところでまた漕ぎ出す。

歩いていたとき抜いていった女性を抜き返す。別に女性に抜かれたからといって無理をしているわけではない。自分のスピードで登るとこうなるだけだ。しかしスピードを維持するのが続かない。また止まり一息ととのえる間に彼女にまた抜かれる。相変わらず彼女は淡々とペダルを回し登っていく。息づかいから決して楽な訳じゃなさそうだが。そんなことを何回か繰り返しまた下りにはいる。
女性はパワーという点では弱いが持久力になると男性より強いという話は聞いたことはあったが目の前でこんなにはっきりと見せられたのは初めてだった。

さっきより勝手の解っている下りなのでスムーズに?降りていくがスピードが乗らない。ふと体が軽くなる。というか、意識がとびそうになる。アレッと思うが気にしている余裕はない。何とかスピードを上げないと時間に間に合わない。ハートレートモニターは157を示している。フラットなサイクリングロードを流しているときと同じだ。一安心してスピードに神経を集中する。

平らになり橋を渡る途中が20キロの表示。10キロからちょうど1時間。下りでいくら頑張っても登りのスピードが上がらなかったのか?
随分歩いたり休んだからしょうがない。第1CPまで後10キロ、2時間の余裕がある。どうにかなるさ。

そしてまた登りが始まる。谷からの登りを何とか登り切り一息入れる。他の選手も同じ場所で休んでいるのを見て、苦しいのは自分だけじゃないとまた当たり前のことで勇気をもらう。また苦笑い。

腹にモノを入れておこうと思い、カロリーメイトとウイダーインを採り黒糖を口に入れる。今風のカロリー源だといかにもガソリンを車に補給する感じがぬぐえないが、黒糖を口に入れるとそのどっしりした感じに体が反応するのが解る。いや、脳の奥の方の根源的な声が旨いと言っている。こんな時はボトルの水ではなく山肌から流れている湧き水を呑むことにする。
冷たく澄んだ刺激と黒糖のどっしりした甘みが別々に胃の中に落ちていく。体が要求しているときの感覚はとても鋭敏になっていて、まるでスローモーションを見ているような感じか。黒糖をもう二つ口に放り込みペダルを漕ぎ出す。
むせるような甘さが口の中に広がる。だけどこの甘さが細胞に取り込まれ燃焼していく実感が湧いてくる。感覚はこうでも体はその通りには行かない、体が弱ると神経は鋭敏になる。だが、相変わらずの苦しい登りに変わりはない。

つづく
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する


トラックバック

http://nokazeyamamichi.blog9.fc2.com/tb.php/4-3290e812

 | ホーム | 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。