プロフィール

野風ヤマミチ

Author:野風ヤマミチ
1980年よりフリーランスフォトグラファーとして活動。1990年ごろから環境問題の雑誌に関わったことをきっかけにエディター、ライターも兼ねるようになる。時を同じくして子供の頃より関わってきたボーイスカウト活動にリーダーとして復帰する。2001年ボーイスカウトの制服を脱いでからノンフォーマル・エデュケーション(野外教育、環境教育、冒険教育等)を仕事の柱に据え活動、執筆をしている。
現在シングルトラック・プロジェクト野風を主催、マウンテンバイクのスクール&ガイドインストラクター、小中学生の野外活動インストラクター等も務める。
1960年東京生まれ 趣味 手作りの道具で野宿、焚火、山旅

資格
日本マウンテンバイク協会 B級インストラクター
INBA ナショナル・マウンテンバイク・パトローラー
WMA ウィルダネス・アドバンスド・ファーストエイド取得
WMA ウィルダネス・ファースト・レスポンダー取得
AHA  ハートセイバー・ファーストエイド ハートセイバー・CPR・AED 取得


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SDA王滝100キロ体験記 最終回 2008年09月12日12:53


なぜか大した傾斜でもないのに苦しい。心拍も157と下りの時と変わらない。心拍を上げてみようとするが、足が回らない。無理しようとすると意識がふと遠のく。おかしい。直感的にはさっきから気づいていたのだが。王滝100キロに参加しているという意識が体からの不調の信号を隠していたのか。先週の体調不良が尾を引いているようだ。

目の前に現れた天然エイドステーションという看板でバイクを止めヘルメット、グローブを脱ぎ座る。自分なりには頑張ったのだが、完走は無理そうだとやっと自分に認める。後4、5キロで第1CPだ、そこまでは何とかしよう、と心に決め休んでいると一緒に参加したウッチー氏がやってくる。
お互いに仲間に会えた安堵感から顔がほころぶ。ウッチー氏は転倒したようで、膝をすりむきヘルメットは傷ついていた。「1人でずーっと登ってて寂しかったぁ」と第一声。彼も実際に走っているときはそんなこと思ってないと思うけど、仲間の顔を見た瞬間にそんな思いがこみ上げたのだろう。二人でなんか嬉しくて大笑いをしてしまう。どちらも口には出さないがリタイアの決心は固まっているようだ。
足切りの時間まで後30分、二人で第1CPへ向かう。半分走り半分歩きという感じで進んでいく。しかし、進めども進めども距離は伸びず時間が過ぎて行くばかりだ。スタートから4時間午前10時丁度ぐらいに30キロの標識に到着。そこは登りの途中カーブの手前。えっ、ここが第1CPじゃないの。じゃあこのカーブを曲がったとこ?いや、登りがつづくだけ。「ふざけんな、コース地図と違うだろ」疲労した体からは、怒りの声しか聞こてこない。実際のCPはここから7キロも先だったし、そのうちの5キロは登りがつづく。幾つものカーブを曲がりやっと第1CPが眼下に見える。標高差200m豆粒のような緑のテント。最後の2キロ、相変わらず楽しくない下り。ここで転んでもつまらないのに最後の見栄かスピードを上げてしまう。ちょっと悲しい。最後の苦笑い。

「お疲れさまです、残念ですがタイムアップです」とCPの係りの人に
声をかけられ僕の王滝100キロは終わった。メーターはスタートから4時間30分 37.5キロを示していた。
10
リタイアしても自走で戻らなくちゃいけないのも王滝の王滝たる所以か。スタート地点まで27キロあった。CPの隅に計測用のセンサーが山積みになっていた。リタイアした選手が外しておいていくのだがこの数を見るとやっぱりこの第1CPを越えられるか越えられないのかが大きな鍵なのだろう。

帰ってからいきつけのショップの店長に聞いたのだが、心拍が上がらず力も出ない状態というのは車で言ったらオーバーヒートしたときと同じなのだそうだ。意識が飛びそうになったのは脳が酸欠を起こしていたから。要するにエンスト一歩手前だったのだ。あのまま無理をしていたらJAF、いやいや救急車の御世話になっていただろう。いや、あそこで倒れても救急車が来れる場所ではないから天に召されていたか!改めて自分の強さと弱さを把握することの重要性を痛感した。なんかリタイアした理由を遠回しに言い訳しているみたいで書いている本人が「負け犬の遠吠えかい」とツッコミを入れたくなるが、走り終われば全て楽しい記憶に変わるのも本心だ。

正直に言えば8時間完走を目指していた。自分の体力の読み違いや様々な理由はあると思うが、リタイアという結果は悔しいと言えば悔しい。しかし、もう一度このレースに出場するかと聞かれれば躊躇するのも本音だ。
なぜか、誤解を恐れずに言えばそれはこのコースが走っても楽しくないの一語に尽きる。自分のモチベーションによってのみ楽しむことの出来るコースなのだろう。このレースがどのようなレースかを理解し挑戦するという意志を持っていなければ出場しても走る意味を見いだせない。セルフディスカバリーアドベンチャーという名前のとおり自己再発見の旅をする者にだけこのコースは微笑んでくれるのだろう。
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